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北欧視察報告(その2) ノルウェー・オスロ市

☆オスロ市☆

 人口約51万人を擁するノルウェー(約450万人)の首都。残念ながら今回は、1泊したのみで街をゆっくり散策する時間はありませんでした。

 オスロでは、市の“議会と行政”について、さらに“少子化対策と次世代の健全育成対策”についてレクチャー(講義)を受けました。

 オスロ市の行政は、『議員内閣制』です。オスロに限らず北欧の自治体は、この議員内閣制を採用しています。

 市民は、議員(59議席)を選挙します。北欧では、国政から基礎自治体にいたるまで比例代表制です。したがって直接議員を選ぶ(選挙のとき議員名を書く)のではなく、政党を選びます。そして、基本的には多数党の代表(あらかじめ市長候補として市民に知らしめている)が、市長になります。直接大統領として市長を選ぶ日本の仕組みとは大きく違っています。さらに10名ほどの議員が、専従となり、行政府(市役所)に入り、職員を指揮監督します。日本の国政の大臣(国会議員であるが省庁の指揮監督者)と同じです。市役所の部長が、市議会議員であると考えるとわかりやすいと思います。

 なかなか日本人にはわかりづらいように思われますが、国政が、議員内閣制、地方自治体が、大統領制よりは、はるかにわかりやすい制度ではないでしょうか。

 さらに出生率を1.7にまで回復させてきたノルウェーの施策について研修しました。一言で言いますと“子育てサポート施策の充実”と言うことです。

 一例をあげますと世界初の父親の育児休暇制度があります。

 父親の育児休暇(父母をあわせた育児休暇は10ヶ月)は、一定期間(1ヶ月)、有給で生れたばかりの子どもと家庭で過ごすことができるという制度です。強制ではありませんが、父親が1ヶ月の育児休暇をとらなければ、父母あわせた育児休暇が9ヶ月となってしまうため80%程度の父親が1ヶ月の有給をとるそうです。

 制度としては、父親の育児休暇も認められていますが、その利用がなかなかない(公務員ではあるが、民間では皆無)日本とは隔世の感がしました。

 さて、このオスロ市で最も感動したのは、1階の大ホールでした。ここは、毎年12月10日に『ノーベル平和賞』の授賞式が行われる会場です。私にとりましては、松下政経塾の塾是である「人類の繁栄幸福と世界の平和に貢献しよう」を再認識する場となりました。

2003年9月11日(木曜日)