2008年10月27日
カテゴリー:視察
10・22~24 社会衛生委員会県外[岡山県・香川県・愛媛県]視察調査(上)
10月22日(水)から24日(金)まで長野県議会『社会衛生委員会』は、岡山県、香川県と愛媛県に県外視察調査に行ってきました。
●10月22日(水)
☆『岡山県精神科医療センター』現地調査[午後2時30分~4時・岡山県岡山市]
<調査内容>
(1)特定地方独立行政法人[公務員型]化について(対応)
(2)センター内見学
<調査成果>
(1)①経過:平成19年4月より地方独立行政法人岡山県精神科医療センターとして経営改革に取り組んでいる。(全国で4番目に独立行政法人となった)
②改革の必要性:公立病院の役割は、地域に必要な医療のうち、採算性等の面から民間医療機関による提供が困難な医療を提供することとの認識のもと、より責任が明確化される独立法人を自ら選択。
③独法化のメリット:1.自治体の定数管理(削減)からの解放。
2.単年度予算主義からの脱却。
3.決断・実行の迅速化
4.運営・経営責任の明確化。
5.公益性の確保。
(2)省略(写真参照)
●10月23日(木)
☆医療法人社団三愛会『三船病院』現地調査[午前10時25分~11時40分・香川県丸亀市]
<調査内容>
(1)概況について
(2)病院及び事業所見学
<調査成果>
(1)①沿革:・昭和28年、三船精神科病院開設。
・昭和56年、四国で初となる精神科デイケア施設承認[全国で17番目]。
・平成19年、退所支援施設[定員30名]設立。
・平成20年、障害者就業・生活支援センター設立。
②事業計画:・2014年に567床の病床を400床以下にする。*平成20年に406床まで減床。
・地域生活支援室の設置。
・地域生活支援委員会の設立。
・職業リハビリテーションへの取り組み
(2)省略
【感想】岡山県精神科医療センターは、独立行政法人化の成功例として全国から注目されています。中島理事長の強い信念のもと自ら独法化を唱え、実現させました。
現在は、まだ2年目に入ったところですが、平成19年度収支で5億9,000万円ほどの黒字、経常収支比率[経常収益÷経常費用]が、116.9%(前年度は、100.6%)、人件費比率[総人件費÷医業収益]が、72.8%(前年度は、84.7%)といずれも改善しています。
現在、長野県でも県立5病院の独法化が検討されていますが、岡山県のような1つの病院しかない県では、独法化による経営責任の明確化がはっきりし、メリットもあるのでしょうが、5病院を一緒にした独法化は、決断・実行の迅速化や運営・経営責任の明確化のメリットがあるのか検討する余地があると感じました。(一つ一つ独法化した場合には、事務経費が5つ一緒のときよりもかかってしまいます)
一方、民間病院の三船病院では、三船理事長の「精神科病院の“ダウンサイジング”、つまり退院を促進する」との説明が印象に残りました。
積極的な退院促進は、医療収入の大幅な減として病院経営を圧迫することになりますが、退院支援施設や生活訓練事業所を整備し、地域移行に取り組んでいる姿に感銘を受けました。
![街中にある岡山県精神医療センター(右側の建物と手前の庭園)。中央奥から左にかけては、一般のマンション[岡山市内]:夕暮れ迫る“美観地区”を散策[倉敷市]](/081027.jpg)
2008年10月27日(月曜日)